五色塚古墳

五色塚古墳

電車から見える古墳

舞子あたりを走る電車に乗っていると、どうしても海の景色に目が行きがちだけれど、山川に目を向けてみると、ちらっと大きな古墳が目に入る。その風景が前から気になっていて、ようやく行ってみることにした。場所は、山陽電車の霞ヶ丘駅から歩いて数分。静かな住宅街を歩いていると、突然、きれいな丘のようなものが現れる。五色塚古墳だ。古墳というと、森のように木々が生い茂っていたり、柵の向こうにあって中へ入れなかったり。そんなイメージがあった。でも、ここはちょっと違う。きれいに整えられた古墳の上を、自分の足で歩くことができる。

海の見える古墳へ

古墳に登る。なかなか大きい古墳なので、階段は急だし、結構時間がかかる。よく考えると、なかなか不思議な体験だ。階段を上っていくと、少しずつ視界が開けてくる。そして上まで行って振り返ると、海がある。明石海峡が広がり、その向こうには淡路島。明石海峡大橋も見える。ここ、本当に古墳だったよな。そんなことを一瞬忘れてしまうくらい、眺めがいい。まるで展望台だ。でも、普通の展望台とはちょっと違う。いま自分が立っているのは、ずっと昔につくられた古墳の上なのだ。昔の人も、ここから同じ海を眺めたのだろうか。もちろん、橋はなかった。走る電車も、住宅街もなかった。目の前には、今よりずっと広く感じる海があったはずだ。そんなことを考えながら眺めていると、いつもの明石海峡が少し違って見えてくる。

素敵な古墳

五色塚古墳は、古代の史跡なのだけれど、街との距離がとても近い。周囲は普通の住宅街。観光地という感じがほとんどない。日常の風景の中に、巨大な古墳が忽然と残っている。歴史の教科書に出てきそうな場所と、いつもの街が隣り合わせになっている。それがなんだか面白い。普通の町内に古墳があって、登れて、しかも海が見えるって結構、素敵なことじゃないか、と思う。

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