門真に新図書館オープン。注目はグルグル回る導線のスパイラルガーデンと吹き抜けの螺旋階段。

門真に新図書館オープン。注目はグルグル回る導線のスパイラルガーデンと吹き抜けの螺旋階段。

大阪府門真市に2026年5月13日、新しい図書館「門真市立文化創造図書館 KADOMADO(カドマド)」がオープンした。京阪電車・古川橋駅の北側に誕生した、図書館、カフェ、学習室、ものづくり施設などを備える複合文化施設だ。最近の図書館は、ただ本を借りるだけの場所ではなくなっている。カフェがあったり、イベントが開かれたり、建築そのものが見どころになっていたりする。今回のKADOMADOも、なかなか意欲的だ。特に注目したいのが、建物の外側をらせん状に登る「スパイラルガーデン」と、中央の吹き抜けを巡る「ギャラリーウォーク」。つまり、内側にも外側にも、ぐるぐる回りながら上へ向かう仕掛けがある。図書館に来たはずなのに、ちょっとした建築探検が始まりそうだ。

建物の外側をぐるぐる。屋上まで続くスパイラルガーデンKADOMADOの大きな特徴が、建物の外周をらせん状に取り囲む「スパイラルガーデン」だ。外側に設けられた通路を歩きながら、屋上まで上がることができる。普通の図書館なら、上の階に行くにはエレベーターか階段を使う。しかし、ここでは建物の外側を散歩しながら上へ向かうという選択肢がある。

途中にはテラス空間も設けられ、門真の街並みを眺めながら休憩できる。設計者の遠藤克彦氏は、この建物を歩く体験を、門真の街を散策することになぞらえている。なるほど、図書館そのものが一種の散歩道になっているわけだ。本を読みに来た人が、いつの間にか屋上に到達している。そんな図書館があってもいい。

建物の内側もぐるぐる。吹き抜けのギャラリーウォーク

もうひとつの見どころが、建物中央の大きな吹き抜けに設けられた「ギャラリーウォーク」。こちらは各階をつなぐ、屋内のらせん状の動線だ。開放的な吹き抜けを中心に、図書館や交流スペース、学習施設などが配置されている。単に階段を上るのではなく、移動する途中でさまざまな活動や空間に出会えるように設計されているのが特徴だ。外側のスパイラルガーデンが「街を眺める散歩道」なら、内側のギャラリーウォークは「建物の中を探検する散歩道」といったところ。外を回っても、中を回っても、結局は上に着く。目的地は同じでも、そこに至る過程を楽しませる。図書館の建築としては、なかなか面白い発想だ。

4階には「絵本の山」。図書館の中で登山気分?

4階のキッズライブラリーには、「絵本の山」と呼ばれる空間がある。その奥には、子どもたちが学べる秘密基地のような部屋も設けられている。図書館の中に山があり、さらに秘密基地まである。本を読むための施設として考えると、ずいぶん冒険心を刺激する構成だ。同じ4階には、工作を楽しめる「クラフトラボ」や、景色を眺めながら飲食できる「もぐもぐスペース」もある。読書に工作、そして休憩。子どもにとっては、図書館というより一日過ごせる遊び場に近いのかもしれない。


スポット情報

門真市立文化創造図書館 KADOMADO(カドマド)

  • 所在地:大阪府門真市幸福町11-50
  • アクセス:京阪本線「古川橋駅」北側から徒歩約1分
  • 開館時間:9:00〜21:00
  • 休館日:年末年始(12月29日〜1月3日)
  • 館内の本の閲覧:誰でも利用可能
  • 駐車場:一般来館者用なし
  • 公式サイト:https://kadomado.jp/

※施設内の一部スペースは予約や利用条件が設けられています。訪問前に公式サイトでご確認ください。

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