阪神尼崎駅の北口を出ると、なんだか様子が違う。芝生があって、木陰があって、ベンチがある。おしゃれなカフェまでできている。ここは本当に、いつもの阪神尼崎駅前なのだろうか。2025年3月29日、駅前の「中央公園」がリニューアルオープンした。これまで何気なく通り過ぎていた場所が、わざわざ立ち寄りたくなる公園に変わったという。そんな話を聞いたら、ちょっと歩いてみたくなる。

阪神尼崎駅を出たら、そこは公園だった。
阪神尼崎駅の北側には、以前から中央公園があった。駅から商店街へ向かうときに通る、いわば街の玄関口だ。しかし、個人的には、あまり公園という印象がなかった。どちらかといえば、どこかへ行くために通り抜ける場所。ところが、リニューアル後は雰囲気が一変。広々とした芝生や木々が配置され、思わず立ち止まりたくなる空間になっている。駅前に公園があるというだけなら珍しくない。でも、駅を降りてすぐに、こんなにのんびりできる場所があるのは、なかなかいい。
その名も「木立の広場」。駅前で木陰を楽しむ。
公園を歩いていると、木を中心にした気持ちのいい広場がある。その名も「木立の広場」。名前はいたって普通だけれど、これがなかなか素敵なのだ。木々の下には腰掛けられる場所があり、ちょっと休憩するのにちょうどいい。電車の時間まで少し座っていてもいいし、商店街へ行く前にひと休みしてもいい。何より、駅前にこういう場所があると、なんとなく安心する。街に「急がなくてもいい場所」ができたような気がするのだ。
「ちいさな広場」は、本当にちいさかった。
中央公園には「ちいさな広場」という場所もある。名前のとおり、小さな広場だ。丸太のスツールや起伏のある地形が設けられ、ちょっとした遊びや休憩を楽しめるようになっている。大きな芝生広場がある一方で、こういう小さな居場所も用意されているのが面白い。公園というと、広さや遊具の数が気になりがちだけれど、実際に歩いてみると、ちょっと腰掛けられる場所がいくつもあることの方がうれしかったりする。
駅前の公園に、おしゃれなカフェができていた。
そして、今回のリニューアルで特に目を引くのが、公園の中にできた飲食店だ。新しくオープンしたのは、イタリアンダイニングカフェ「ロッカ」と「ホリーズカフェ」の2店舗。公園の緑と調和するようなデザインで、開放的な雰囲気が漂っている。駅前の公園でコーヒーを飲む。特別なことではないけれど、こういう時間が意外と楽しい。公園にカフェがあることで、散歩するだけでなく、ちょっと長居したくなる場所になっている。
しかも、カフェの屋上から電車が見える!
ところが、ホリーズカフェにはもうひとつ面白いところがあった。なんと、屋上にテラス席があるのだ。上がってみると、中央公園の景色が広がり、その向こうには阪神尼崎駅が見える。しかも、電車まで眺められる。コーヒーを飲みながら、阪神電車や近鉄電車が行き交う様子を楽しめるというわけだ。これは電車好きには、なかなかたまらない。公園を散歩しに来たはずなのに、気づけば駅を眺めている。尼崎中央公園、なかなか油断できない場所である。
ニューヨークにも負けない? 尼崎のセントラルパーク。






中央公園という名前を英語にすると、セントラルパーク。セントラルパークといえば、ニューヨークの有名な公園を思い浮かべるけれど、ここは尼崎のセントラルパークである。もちろん、規模を比べるのは少々無理がある。しかし、街の真ん中に緑があって、人々が思い思いに過ごせるという点では、目指しているものは案外同じなのかもしれない。駅前の小さな公園が、街の居心地を変えていく。そんな変化を眺めるのも、公園散歩の楽しみのひとつだ。
へんな観光編集部の結論:駅前が気持ちいいと、街まで好きになる。

今回の公園ウォーカーは、阪神尼崎駅前の中央公園。2025年のリニューアルで、芝生や木陰、ベンチ、カフェがそろった、のんびり過ごせる場所に生まれ変わった。何か特別な遊びができるわけでも、壮大な景色が広がっているわけでもない。でも、駅を降りてすぐに座れる場所があり、コーヒーを飲んだり、電車を眺めたりできる。そんな場所があるだけで、街の印象はずいぶん変わるものだ。
駅は街の顔というけれど、駅前に居心地のいい公園があると、その街まで好きになってしまう。阪神尼崎で、そんなことを考えた。
Information
中央公園(尼崎市)
所在地:兵庫県尼崎市神田北通1丁目9、神田中通1丁目4
アクセス:阪神電車「尼崎駅」下車すぐ
入園料:無料
利用時間:入園自由
設備:芝生広場、木立の広場、ちいさな広場、デッキテラス、ベンチ、トイレ
園内店舗:ホリーズカフェ 阪神尼崎駅前店、ロッカ
リニューアルオープン:2025年3月29日
おすすめの楽しみ方:公園をひとまわりして、お気に入りのベンチを探す。時間があれば、カフェでコーヒーを飲みながらのんびり過ごすのもおすすめ。
公式案内:https://www.city.amagasaki.hyogo.jp/map/1000380/1000422/1000866.html
